飼育工程 BREEDING

飼育行程について

マルミファームには約400頭の母豚がいます。その母豚に種付をし、子豚を産ませ、生まれた子豚を肉用として出荷するまで飼育します。このような生産形態を『一貫生産』と言います。
また、養豚場の規模を表現する場合には母豚数で表しますのでマルミファームの場合は『母豚400頭の一貫生産』と言います。

1.種付・妊娠期

豚の生産は種付けから始まります

マルミファームでは人工授精による種付けをしています。人工授精によって
①良質な特定のオスの精液を複数のメスに授精出来る事で肉質の均一化が図れる
②同時に複数のメスの種付が容易になるために作業の効率化・省力化が図れる
③オス豚の少数化により、同じ豚舎の面積でもメス豚飼育スペースが増やせる
などのメリットがあります。
豚の妊娠期間は一般的には約114日です。その間に種付け妊娠豚舎では超音波画像診断機による妊娠鑑定を行ったり、必要なワクチン接種を行います。
種付妊娠舎では分娩約1週間前まで滞在します。

2.分娩・授乳期

分娩予定日約1週間前に分娩舎へ

母豚は分娩予定日約1週間前に分娩舎に入ります。豚は1回のお産で平均12頭前後の子豚を産みます。生まれたばかりの子豚の体重は1.5㎏しかありません。重さや大きさを例えるなら1.5リットルのペットボトルに足が生えたような感じです。生まれた子豚はよちよちながら直ぐに立ち上がり歩き始めます。歩き始めた子豚がまず探すのはお母さんのおっぱいです。子豚は本能的にお母さんのおっぱいを探し、お乳を飲み始めます。この最初にお乳を飲む事は子豚にとって今後の成長・生死にかかわる重要な行動です。なぜならば子豚はこの最初のお乳(初乳と言います)を介して母豚から免疫を与えられるからです。この免疫は生後60日ぐらいまで続き子豚を病気から守ってくれます。初乳は分娩時から約48時間の間分泌され、その後は常乳となります。


子豚は数日の間にMy乳首をそれぞれ決めます。兄弟の中でも優劣がつき、強い子豚はよくお乳の出る乳首にありつき、そうでない子豚は出の悪いお乳しか飲めなくなってしまいます。分娩舎の担当者はこれを見極め、里子をしたり、人工乳を上手に使ってバランスよく子豚を育てる技術が必要です。
マルミファームでは毎週18頭の分娩が基準となっています。分娩室は5部屋あり、その中は各部屋18頭の母豚が分娩を出来るように作られています。
分娩舎はウィンドレス豚舎と言って、窓がありません。換気はコンピューターで管理し、年間を通じて一定の室温に保てるようになっています。分娩舎は1週間単位のオールイン・オールアウトです。

3.離乳期

子豚は離乳舎へ

生後21~24日令くらいで母豚と子豚を別々の豚舎に移動する『離乳(りにゅう)』というイベントがあります。この頃の子豚は7㎏前後に成長しています。母豚は種付・妊娠舎に戻り次の種付けに備えます。通常離乳後5~7日で発情が起こり次のお産の種付けができ、子豚は離乳舎という豚舎に移動します。


マルミファームの基準は1腹10頭の離乳です。毎週18頭の分娩がありますから毎週180頭以上の子豚を離乳するのが目標です。離乳舎は分娩舎と同じようなウインドレス豚舎で8部屋あります。1つの部屋は6つの豚房に仕切られていて、1マスで30頭の子豚が飼えるように設計されています。離乳舎も1週間単位のオールイン・オールアウトです。


離乳舎の段階から餌はリキッドフィードです。餌の食いつきが良く、消化も良いため粉状の配合飼料を与えている時よりも発育が良くなりました。
離乳舎にいる間に母豚から付与された免疫(移行抗体)は切れてしまいますので次の肥育豚舎に移動する前に必要なワクチン接種をします。
離乳舎では生後約70日令まで飼育します。離乳舎にいる約7週間の間に子豚は23㎏も体重が増え、約30㎏前後で肥育豚舎に移動します。

4.肥育期

30㎏から平均115㎏まで飼育

肥育舎では30㎏から平均115㎏まで飼育し出荷します。
肥育舎は離乳舎から来た30㎏前後になった子豚が出荷までの約3ヵ月を過ごす場所になります。 お肉の味、風味に影響を与える時期なので、ここでは独自の配合飼料を与えおいしいお肉になるよう育てています。

有限会社マルミファーム

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